2013-02-22から1日間の記事一覧

▶書評 【柄谷行人『哲学の起源』(その2)】

<通説との接ぎ木> ■序章では、前6世紀〜前5世紀に関する、通説的な倫理思想史(たとえばヤスパースの「世界史の基軸時代」が思い出される)が紹介され、それに柄谷の交換様式説が接ぎ木されている。倫理思想史そのものはやや古めかしく平板で、新しい視…