2018-01-01から1年間の記事一覧

★『聖書』とは? 翻訳とは? −新訳(聖書協会共同訳)に思うこと−

『聖書』の新しい翻訳が行われ、旧約・新約合わせて、先ごろ出版されました。1987年の新共同訳から31年ぶりとのことです。「聖書協会共同訳」と銘打たれています。 帯に「ゼロから翻訳」とありましたので、興味深く手に取りました。まだところどころ読んだだ…

世界史 こんな「考える授業」をしてみました ⑪ 【アレクサンドリアと『聖書』翻訳】

◆「アレクサンドリアと『聖書』翻訳」というタイトルには、多くの方が違和感を感じるかも知れません。◆世界史では、アレクサンドリアは、アレクサンドロス大王やプトレマイオス朝とだけ結びついています。しかも、一般に、ヘレニズム時代は軽い扱いです。◆そ…

世界史 こんな「考える授業」をしてみました⑩【ルネサンスからバロックへ】

◇ルネサンスからバロックへの変化は、それほどわかりやすいものではありません。世界史の教科書でも、ルネサンスからバロックへの移り行きは、明確には述べられてこなかったと思います。◇教科書では「17世紀にはバロック美術が盛んになった」と述べられてい…

世界史 こんな「考える授業」をしてみました⑨【ヘンリ8世の首長「法」】

◆16世紀イングランドの首長法をどのような歴史的文脈で教えるかは、大変重要です。◆「エピソード紹介型授業」に傾斜すると、次のような内容になりがちです。 <ルターやカルヴァンと違い、イギリスの宗教改革は国王の私的な離婚問題から始まった。>◆一見、…

近世 ヨーロッパ 【<ルネサンス>の授業のために −新科目「世界史探究」に向けて−】

◇新学習指導要領の「解説」は発表されましたが、「世界史探究」がどんな科目になるのか、まだ具体的なイメージが湧きません。◇「解説」は、とても3単位で行えるような内容ではありません。どのような教科書が作られていくのでしょうか? 現場での単位増はど…

近世 ヨーロッパ 【宗教改革期のイコノクラスム(聖像破壊運動)】

<世界史における聖像> ■聖像をめぐる問題は、単なる宗教史の枠を超える問題です。時には歴史を動かす大問題となりましたし、人々の心性や社会生活を考えるうえでもたいへん重要です。■世界史の授業の中でも、聖像を取り上げることは大切です。たとえば、ユ…

世界史 こんな「考える授業」をしてみました ⑧【絵画・航海日誌・音楽で考える大西洋奴隷貿易】

★今回は、「考える授業」のための「教材の工夫」がメインになっています。★教科書と図表を使うことで精一杯の場合もあるかと思いますが、少し「教材の工夫」をすることで、生徒たちの取り組みが違ってきます。★今回の授業は、絵画史料と世界史上の出来事を結…

★ロシア革命とは何だったのか<4つ見方と池田嘉郎『ロシア革命』>

◆昨年(2017年)は、ロシア革命からちょうど100年という年でした。◆日本では(世界でも?)、それほど大きくは取り上げられなかったと思います。新聞紙上では、10月に若干の特集記事が見られました。雑誌では「現代思想」が、力の入った特集を10月号で組んで…