2013-01-01から1年間の記事一覧

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(先史・古代)【東アジア史の風土的枠組み】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難●黄河流域一帯を華北と呼び、長江流域一帯を華中と呼ぶ。また、特に長江下流域を( 1 )という。華北と華中の境は、秦嶺山脈と*( 2 )を結ぶラインで、このライン以北は畑作地帯で…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(先史・古代)【東南アジア史への導入】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難①東南アジアは、( 1 )半島を中心とした大陸部と( 2 )半島から現在のインドネシアや( 3 )を含む諸島部からなる。東南アジア世界は、早くから外の世界と繋がり、( 4 )や中国…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(古代)【アーリヤ人による先住民の征服?】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難●前1500年頃から、( 1 )語系の牧畜民であるアーリヤ人が、( 2 )峠を越えて( 3 )地方に移住し、先住民と交わった。半牧半農の生活をしながら、やがて支配層を形成するようにな…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(古代)【ヘレニズムとイラン系国家】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難●アレクサンドロス帝国は分裂し、西アジア・中央アジア南部は( 1 )朝によって支配された。しかし、(2)【 前4世紀半ば 前3世紀半ば 】には、アム川上流域のギリシア人総督が独立…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(中世)【ギリシア語文献とイスラーム文化】

《復習プリントから》 *はやや難●正統カリフ時代のイスラーム勢力が7世紀半ばに( 1 )からシリア・エジプトを奪うと、ムスリムたちとギリシア語との接触が本格的になった。行政用語はウマイヤ朝時代の半ばからアラビア語に切り替えられていったが、ムスリ…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(古代末期)【西ローマ帝国の滅亡と4〜5世紀】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難●ゲルマン人の移動はさらに激しくなり、476年、ゲルマン人の傭兵隊長( ア )によって西ローマ帝国は滅ぼされた。一方、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)は、*( イ )年まで存続した。●…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(近世)【啓蒙思想】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難●18世紀には、フランスで啓蒙思想が盛んとなった。啓蒙とは「*( ア )の光で無知の暗闇を照らし、知識を広めて不合理を正す」という意味である。そこから、絶対王政や宗教的不寛容が…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(近世)【イングランドのジャマイカ占領】

《復習プリント[基本事項を確認し流れをつかもう]から》 *はやや難●ピューリタン革命とも呼ばれる内戦のなかで、クロムウェルが率いる( 1 )派は、立憲王政を目指す( 2 )派を追放し、1649年、急進的な( 3 )派と結んで( 4 )を処刑した。ここに…

世界史ミニ授業(古代)【ギリシア神話】

★それでは、今日はギリシア神話です。[板書:ギリシア神話]ギリシア神話はローマに伝わり、それでギリシア・ローマ神話っていう場合もあります。そしてヨーロッパ全体に広まった。ギリシア神話は、ヨーロッパ文化の土台の一つなんです。 それじゃ、プリント…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(近世)【ユグノー戦争】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難●1562年、シャルル9世と母后( ア )の治世下、( イ )派新教徒(ユグノー)と旧教徒との間で内乱(ユグノー戦争)が始まり、1572年の( ウ )と呼ばれる事件を機に、両派の対立は激…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(近世)【明代後期の経済と16世紀の世界】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》●明代後期(16世紀後半)には海外貿易が活発化した。( ア )がマカオに居住権を獲得し[1557]、( イ )がフィリピンにマニラを建設した[1571]のも、この時期である。( ア )は日本との貿易を…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(古代)【エジプト史におけるヒクソス】

《復習プリントから(基本事項を確認し、流れをつかもう)》 *はやや難●中王国時代(前21世紀〜前18世紀)には、都はテーベに移り、官僚制が発達した。またテーベの守護神*( 1 )が、太陽神と一体化し信仰された。やがて中王国は滅び、前17世紀、シリア…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(近代)【アダム=スミス】

《復習プリントから[センター型問題に習熟しよう]》●アメリカ独立宣言発表の年(1776年)にヨーロッパで出版された本を、次の①〜④のうちから一つ選べ。 ① アダム=スミス『諸国民の富』 ② デカルト『方法序説』 ③ ダーウィン『種の起源』 ④ マルクス『資本…

復習プリントから考える世界史Bの授業・教科書(先史)【農耕・牧畜の始まり】

《復習プリントから[基本事項を確認し、流れをつかもう]》 *印はやや難●西アジアでは、約9000年前に( 1 )の栽培と羊・山羊の飼育が[少し遅れて豚・牛の飼育も]始まった。初期農耕遺跡としては、メソポタミア北部の*( 2 )やパレスチナのイェリコ…

【◆復習プリントと世界史Bの授業づくり(復習プリントの公開にあたって)】

私の場合、復習は既成の空欄補充問題(集)を使ってきました。しかし、既成の空欄補充問題(集)では、どうしても不満が残り、私の授業展開と連動した(同時に大学受験に役立つ)復習プリントを作成する必要が生じました。 復習プリントは、テーマごとに4部…

世界史ミニ授業(現代)【第二次世界大戦(1944年6月〜8月のヨーロッパ)】

★第二次世界大戦も、終盤です。連合国側は、1944年いよいよ第二戦線の形成を実行します。第二戦線っていうのは、東部のソ連対ドイツの戦線に対する、ヨーロッパ大陸西部の戦線のことね。ドイツのフランス占領を終わらせ、ドイツを東西から攻撃するという作戦…

世界史ミニ授業(近世)【ルネサンス<デューラーの「メランコリア」>】

★今度はドイツ、正式な国名で言うと神聖ローマ帝国だけど通称でドイツを使うね、ドイツには画家デューラーがいた。代表作に「四人の使徒」がある。[板書:ドイツの画家デューラー(1471〜1528)「四人の使徒」(1526)]年代は覚えなくてもいいよ。ただ、ま…

世界史ミニ授業(近代)【ロシアのポーランド支配と少女マリヤ】

★19世紀のロシアの続きです。クリミア戦争の敗北は、「ロシアの遅れ」を改めて突きつけたんだったね。クリミア戦争末期に亡くなったツァーリは、誰だっけ? (生徒たち「ニコライ1世」)そうだね、この名前を絶対忘れないで。そして、次に即位したのが、ア…

総合 ヨーロッパ 【心臓・魂・ハート形】

★心臓。身体の中で、唯一、拍動する臓器。この特別な臓器は、洋の東西を問わず、感情や魂の座と考えられてきた。たとえば、古代エジプトのミイラづくりでは、他の内臓や脳を取り出しても、心臓は残された。死者の国の神オシリスの前で裁きを受ける時も、天秤…

世界史ミニ授業(中世)【ムハンマドに、大天使が現れた(その2)】

★ムハンマドは、メッカのアラブ人だった。[板書:ムハンマド…アラブ人( Arab )]本当はアラビア文字で書くべきだろうけど、西ヨーロッパのアルファベットで書くね。ここから、地名のアラビア、形容詞のアラビアン、アラビックが派生した。『アラビアン・ナ…

世界史ミニ授業(中世)【ムハンマドに、大天使が現れた(その1)】

★今日から、イスラーム世界に入ります。まず、イスラーム教はどのようにして成立したか、です。みんなはイスラム教って、伸ばさないで覚えてると思うけど、正しくはイスラームと伸ばして言います。もともとの発音に近い形で言う、書き表すっていうのが、今の…

【世界史の授業を考える・その2(ミニ授業を公開しながら思うこと)】

■授業を再現するということは難しいものです。公開を始める前に恐れていたのですが、やはり「こんな授業をやってます!」というような感じになってしまいました。授業用のノートと記憶に頼って再現していますので、美化が行われているのは確かです。■どうし…

世界史ミニ授業(中世)【ノルマン・コンクェストと「イギリス」(その2)】

★それじゃ、本題のノルマン・コンクェストに入りますよ。[板書:ノルマン・コンクェスト]コンクェストって、征服の意味の英語ね。教科書では、ノルマン人の移動のところで書いてあるんだけど、同時にイングランドの歴史だし、フランスの歴史でもあるんだね…

古代 南アジア【カーリダーサの『シャクンタラー姫』】

★長編叙事詩『マハーバーラタ』、『ラーマーヤナ』と並ぶ、古典サンスクリット文学の傑作と言われるのが、カーリダーサの戯曲『シャクンタラー姫』である。 前6世紀頃、ヴェーダ語が文章語として洗練されて成立したのが、サンスクリット語であった。これ以…

世界史ミニ授業(中世)【ノルマン・コンクェストと「イギリス」(その1、「イギリス」という呼び方)】

★ノルマン人の移動のところで、ノルマン・コンクェストについては簡単に触れておきました。ただ、ロロに率いられたノルマン人が北フランスに住み着いてから、150年も後のことなので、ここで改めて取り上げます。ノルマンディー公がどこを征服した出来事だっ…

世界史ミニ授業(古代)【ブッダはこう考えた(その2)】

★「ブッダの考え方」の二つ目にいきますね。ブッダはこう考えた。[板書:②すべてのものは変化してやまない]あらゆるものは変化するっていう、この考えを、中国では四字熟語で表して、それが、日本にも伝わった。[板書:=( )( )( )( )]…はい、何…

世界史ミニ授業(古代)【ブッダはこう考えた(その1)】

★ガウタマ・シッダールタの生涯を見てみましたけど、シッダールタの別の呼び方を確認しておくね。[板書:シッダールタの尊称 ①ブッダ]尊称って、尊敬して言う時の呼び方。で、ブッダは、もともとの意味は[板書:真理に目覚めた者]、「真理に目覚めた者」…

世界史ミニ授業(総合)【オリエントとは】

★今日から、古代オリエントに入ります。まず、このオリエントっていう言葉なんですが、もともとはこういう意味です。[板書:Orient =日の昇るところ(東方)]これの形容詞の形がオリエンタルだよ。聞いたこと、あるでしょう。(何人かの生徒、うなずいて…

世界史ミニ授業(古代)【イヴの食べたリンゴ(その2)】

★さあ、切りました。このリンゴの断面に、すばらしいものが現れているはずなんです。[そっと、自分だけ見てみる。生徒たちも興味津々。]大丈夫ですね、きれいに出てますね。何が現れてると思う? (生徒たち、想像がつかない。)んー、どうしようかな、ヒ…

世界史ミニ授業(古代)【イヴの食べたリンゴ(その1)】

★センター試験が終わって、ちょっと一息ですね。それで、今日は、特別なテーマで授業したいと思います。楽しんでください。だけど、今日もまた、アッと驚くような発見があるかも知れません。普通は、世界史ではやらない授業だと思います。もし、世界史に関す…