授業・近代

世界史 こんな「考える授業」をしてみました ⑧【絵画・航海日誌・音楽で考える大西洋奴隷貿易】

★今回は、「考える授業」のための「教材の工夫」がメインになっています。★教科書と図表を使うことで精一杯の場合もあるかと思いますが、少し「教材の工夫」をすることで、生徒たちの取り組みが違ってきます。★今回の授業は、絵画史料と世界史上の出来事を結…

近代 ヨーロッパ 【<フランス革命>の授業のために】

■戦後しばらくの間、フランス革命は、世界史の中で大きな位置を占めていました。多くの学者が、フランス革命を典型的な市民革命(ブルジョワ革命)と見ていたからです。現在からみれば、そこには、やはり「ヨーロッパ中心史観」があったと思われます。日本史…

<問いからつくる世界史の授業[資料]>(近代)【エミリー・ブロンテは祈り、闘った】

★世界史でもジェンダーやフェミニズムという語が使用されるようになっています。ただ、教科書の記述が不十分な中で、授業ではどのようにアプローチすればいいのか、模索が続いてきました。★当然のことながら、女性参政権実現の経過についてはすべての教科書…

<問いからつくる世界史の授業>(近代〜現代)【アイルランドとアメリカ合衆国】

★世界史を教えていると、常に歴史意識が問われることになります。ひいては、現在の自分の政治的・社会的意識も問われることになりますので、なかなかたいへんです。世界史の中には自分が問われるリトマス試験紙のようなものが数限りなくある、という感じです…

<問いからつくる世界史・歴史総合の授業>(近代〜現代)【明治以降の日本人移民 −ハワイ・カリフォルニア・ブラジル−】

★現在の歴史教育においては、世界史においても日本史においても、「世界史の中の日本」という視点が欠かせないものとなっています。今回は、「世界史の中の日本」を、国境を越えた人の移動から考える授業です。★18世紀末以降から現代までの「国民国家」の時…

<問いからつくる世界史・歴史総合の授業>(近代)【ペリー来航③[アメリカ大統領の国書]】

★ペリー来航に関する問題の3問目です。今回は4択の問題ではありません。★1回目来航時のペリーの最大の目的は、開港を求める大統領フィルモアの国書を幕府に渡すことでした。その際、国書の言語と通訳をどうするかは、重要な問題でした。★ペリー一行と幕府…

<問いからつくる世界史・歴史総合の授業>(近代)【ペリー来航②[浦賀に来航する前]】

★ペリー来航に関するオリジナル問題の2問目です。なお前回の問題1から次回の問題3は、時系列に沿って並べています。★授業は<問題+解説(◆の部分)>で構成します。生徒たちの状況によっては、浦賀が現在の神奈川県横須賀市であることを確認した方がいい…

<問いからつくる世界史・歴史総合の授業>(近代)【ペリー来航①[軍人ペリー]】

★1853年(嘉永六年)7月(陰暦6月)のペリー来航と翌年2月(陰暦1月)の再来航については、授業の中でできるだけ時間を割く努力を続けてきました。日本の歴史にとって重要であるばかりでなく、アメリカの東アジア〜太平洋進出という点でも重要だからです…

<問いからつくる世界史の授業>(近代)【ナポレオンの妃ジョゼフィーヌと博物学】

☆今回取り上げるのは、ナポレオン1世の妃だったジョゼフィーヌです。ダヴィドの巨大な絵画(「ナポレオンの戴冠式」)に描かれ、のち離婚されたジョゼフィーヌ。多分、授業ではマリ=アントワネットほどには取り上げられないことでしょう。しかし、彼女を取…

世界史ミニ授業(近代)【ロシアのポーランド支配と少女マリヤ】

★19世紀のロシアの続きです。クリミア戦争の敗北は、「ロシアの遅れ」を改めて突きつけたんだったね。クリミア戦争末期に亡くなったツァーリは、誰だっけ? (生徒たち「ニコライ1世」)そうだね、この名前を絶対忘れないで。そして、次に即位したのが、ア…