2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
★新しい社会関係の中で、異なる母語を持つ人々が、コミュニケイトしようとする時生み出される、橋渡しのオーラルな言語は、ピジンと呼ばれる。長年話される中で、ピジンの発展したものがクレオールである。橋渡しの域を越え、その社会に生きる人々のかけがえ…
■センター試験問題の内容は,、高校教育の現場に大きな影響を与える。その意味では常に良問が求められるのだが、今回はどうだっただろうか。「傾向と対策」的な分析は予備校等で詳細になされると思うので、ここでは「世界史教育のありかた」に関連して、いく…
★カナダについて、一般に日本人はよいイメージを持っている。かえでの葉をデザインした国旗の親しみやすさのためかも知れない。また『赤毛のアン』がよく知られているからかも知れない。現在は先進国の一角を占めてはいるが、「覇権」とは無縁だったためかも…
★シチリアは、地中海の中央に位置し、古代から文明の十字路だった。フェニキア人、ギリシア人、ローマ人、アラブ人などが、入れ替わり立ち替わり島にやって来た。シチリアの多文化性が最も花開いたのは、12世紀のノルマン・シチリア王国においてであった。(…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【「日中戦争における南京虐殺」の記述】 歴史認識に関わる、たいへんセンシティブなテーマですが、高校世界史で避けるて通ることはできません。あえて取り上げることにしました。政治的問題とは一…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【地図(宗教改革後のヨーロッパの宗派分布)】 ■世界史教科書における地図は理解を深めるために極めて重要ですが、詳しく見ると、教科書によって少なからず違いがあることがわかます。「宗教改革後…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【「オスマン帝国のイェニチェリ」の記述】 ■世界史においてイスラーム世界の理解は極めて重要ですが、生徒たちにとってはイスラーム用語の理解は容易ではありません。イェニチェリを例に、簡単な比…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【聖母マリア信仰の記述】★誤解を避けるために、あらかじめお断りしておかなければなりませんが、このテーマを取り上げるのは、信仰の立場からではありません。「あるべき世界史教科書」という観点…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【「20世紀の文化」の位置づけ・内容】 「20世紀の文化」はまさに私たちの中に生きており、それをきちんと対象化することは極めて重要です。しかし、高校「世界史」の中では、多くの場合(教科書で…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【「19世紀欧米文化」の位置づけ・内容】■19世紀の欧米文化は現代への影響が大きく、たいへん重要です。実際の授業でも、きちんと取り上げたいものです。(たとえば、ドストエフスキーなどの名前す…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【ジェンダー】 ■現在の歴史研究では、「ジェンダー視点」抜きに歴史を語ったり叙述したりすることはできないでしょう。近年のジェンダー研究の成果が高校の世界史教科書にどのように表れているか、…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【「トルコ人のイスラーム化」の位置づけ・記述のしかた】■世界史の授業において、どのようなコンテクストで「トルコ人のイスラーム化」や「トルキスタンの成立」を取り上げるかは、重要な課題とな…
※目的・対象教科書・評価については、【比較してみると1】【12世紀頃までの東南アジア】 ■授業での東南アジアの取り上げ方は、難しいものがあります。各教科書も、東南アジアの取り上げ方には、かなりの違いが見られます。諸島部のイスラーム化が始まる前ま…
【はじめに】■世界史教育の充実のためには、教師の力量の向上とともに、すぐれたテキストが必要です。高校生が手にする教科書が世界史のテキストとして適切なものとなっているかどうか、詳しい検討が欠かせません。■これから、10のテーマを設定し、新課程用…