<問いからつくる世界史の授業>(近世)【清の康煕帝はどんな人?】

康煕帝では、次のことも確認します。[標準

 1 康煕帝の父親が順治帝であること。
 2 17世紀の後半から18世紀の前半にかけて、61年間在位していたこと。
 
★1について。授業のやり方にもよりますが、「康煕帝のお父さんは誰?」と尋ねると、生徒たちはポカンとしてしまいます。康煕・雍正・乾隆はもちろん重要なのですが、次のことも確認しておきたいものです。[標準
 
 ・<順治帝の時、北京入城 ➡ 康煕帝で中国統一>という流れ。
 ・順治帝の北京入城後、すぐに辮髪令を出したこと。

★2について。次の3人の国王・皇帝と同時代であることを、伝えておいたほうがよいと思います。[プラスα

 ・ルイ14世
 ・ピョートル大帝ネルチンスク条約の締結相手としても重要)
 ・アウラングゼーブ帝

★「康煕帝あてはまらないものは?」(オリジナルの4択問題で、楽しみながら理解させます。)[プラスα

 ① 息子が35人いた。
 ② マテオ=リッチと会った。
 ③ 朝4時に起きて、読書した。
 ④ フランスに紹介された。

 ※正解は、②です。この部分だけは、センター試験的に作ってあります。

 ※他の3択では、次のことに触れます。(ここでは簡単に記しますが、少し説明が必要でしょう。)
 ① 後継者選びに苦労した。
 ③ 女真の支配者として、中国文化を積極的に学んだ。
 ④ ブーヴェ『康煕帝伝』。


こんな考え方で書いていきます【<問いからつくる世界史の授業>について】